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珊瑚の端材をアップサイクルしたジュエリー
「1/35」「permanent」

五島列島の福江島富江町にある私設図書館「さんごさん」と、
作家である前田真理子(MMAA)が共同で企画制作しているプロジェクトです。

http://sangosan.net/1/35/
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「1/35」

宝石珊瑚には、世界中でお守りや宝飾品として珍重されてきた長い歴史があります。
地中海で産出する珊瑚はイタリアの人々の間では魔除けやお守りとして、また中国では子宝を象徴する宝石として珍重されてきました。ギリシャ神話では英雄ペルセウスがメドゥーサの首を切り取ったときに滴った血が地中海に落ちて珊瑚になったと伝えられており、その他様々な国で装身具や祭祀具として用いられています。

日本では明治時代に珊瑚漁がはじまり、五島の富江町では質の良い珊瑚が獲れるばかりでなく、宝石珊瑚を通常より深く彫る「五島彫り」という伝統工芸技術で世界中に名前を知られる程に有名な町となりました。

そんな加工の過程で使えなくなった端材があります。その端材と呼ぶにはもったいない魅力的な珊瑚のかけらに可能性を感じた私たちは、珊瑚の魅力をあまり知らない若い世代にも珊瑚や五島の魅力を知ってもらいたいと「1/35」プロジェクトをスタートさせました。

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「permanent」

「端材」となった珊瑚のかけらはとても繊細です。そのままでは欠けてしまったり、折れてしまったり、加工に耐えられないものがたくさんあります。脆弱に思えるその性質は、宝石に仕立てるのが難しいというだけで、それによって珊瑚の価値が失われるわけではありません。むしろその繊細さによって、珊瑚のかけらの美しさは際立っているようにも思えます。

そんな珊瑚のかけらの儚さを、永遠のものにできないだろうか。そう考えたところから、Permanentシリーズはうまれました。精密に珊瑚のかけらの型をとり、金属を流し込むことで、端材と呼ばれた珊瑚の魅力を再構築。宝石として加工する前の珊瑚は、表面がザラッとしていてスジがあるのですが、その微妙な表情もいかしながら、端材の繊細な質感を金属で表現しています。微妙なニュアンスを引き立てるために、一点一点慎重に磨いて仕上げました。

出来上がったかけらには、繊細で儚い珊瑚の表情と、ずっと続くような金属の輝きが同居しているように感じます。数百年かけて成長した珊瑚のかけらから生まれた新しい命を、感じていただければ幸いです。

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1/35
permanent
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前田真理子(MMAA)
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